「スクラップブック・メソッド」とは、「デザインパターンの引き出しをたくさん作り、
潜在意識に埋め込ませ、アレンジメントに活かす方法」です。
簡単に説明すると、自分が気になるたくさんのアレンジメントをよく観察して、
良いと思う要素を書き上げていけば、いくつかの共通点や法則を見つけられるはずです。
そういった点を、覚えておいて、アレンジメントで実際に試します。
例えば、
「和風だったら、こんな風に花を配置すれば、引き締まった感じに仕上がる」
とか
「かわいいデザインにするには、こういう花材を入れれば、雰囲気がよくなる」
といったことです。
プリザーブドフラワーを勉強されている方は、
本やインターネットに載っているアレンジメントを見て、
「こんな風なアレンジメント作ってみたい」を思うことがよくあるはずです。
しかし、実際花材を目の前にすると、
「あれ? どんなんだったけ?」と思うほうが多いのではないでしょうか。
それは、「何を良いと感じているのか」という分析ができていないこと、
「良いなと思う点」を、あやふやな記憶にしかとどめていないからです。
それでは、記憶を確かにするには、どうすればいいでしょうか。
普通は、「ポイントを言葉で覚える」となるでしょうが、
最初に写真を見て分析した時点で脳がフル回転し、
ある程度は記憶に残っていますので、あまり効果が見られません。
それから、言葉をつかさどる左脳にビジュアル的なイメージを覚えさせても、
目だった効果がないのです。
講座では、潜在意識の中に入り込むように、イメージトレーニングの方法を指導します。
イメージトレーニングを使って、
自分の思い描く姿を現実のものにし、活躍している人はたくさんいますが、
中でもメジャーリーグのイチロー選手は有名ですね。
潜在意識に埋め込まれた様々なパターンを自然に引き出せるようになると、
次の段階では、パターンの断片を結合できるようになり、
オリジナリティあるデザインが生み出せるようになります。