紙の上に、プリザーブドフラワーのアレンジメントをイメージして描いてみましょう。
皆さんは、どんな絵になりましたか?
私は、こんな絵になりました。(これが正解ということでは、ありません。)
平面配置の練習です。
プリザーブドフラワーの個々の花を、どのように配置すれば美しく見えるかが身につきます。
基本のパターンがあるので、繰り返し練習し、習得します。
他の色に影響されて、違って見える現象(色の対比)です。イメージにあう色を合わせる勉強になります。
色合い豊かなリザーブドフラワーアレンジメントには欠かせない基礎練習です。
色の持つイメージや色の組み合わせで、受けるイメージの違いの変化を身に付けます。
花器に合う色、イメージに合わせた色使いやまとめ方など、たくさんの種類があるプリザーブドフラワーの中から、何を選んでアレンジメントするか、という判断が付くようになります。
様々な種類の花材を用いても、まとまりのあるデザインができるようになります。
色がついたものをイメージするより、イメージで色を塗るほうが難しいかも・・・。
●三角の角を取ってみたり、いっぱい色を使うと、どうなるかな?
右のほうがバランスよく見えるような気がしませんか。
色をつけた場合の平面配置の練習です。
どのように配置すれば、美しく見えるかが身につきます。
基本パターンに沿って、繰り返し練習し、習得します。
花の形や大きさは、アレンジメントのイメージを形づくる大きな要素です。
花自体が持つイメージ、色などを総合的に判断して、どんなプリザーブドフラワー花材を選べばいいかという判断力が付くようになります。
アレンジメントは、「どのような色、形のものを、3次元的にどう配置するか」という造形です。
美しく見せるには、美しく見える原理に沿って、単純に配置していけば、たいていのものは美しく仕上がります。
そんなことはわかっていても、なかなかその通りに行かない、
だからアレンジメントは楽しいのです。
奥が深いのです。
お花の世界で不思議に思うことは、「基礎練習がほとんどない」ということです。
ピアノならハノン(指を動かす練習)、歌なら発声練習、絵画や彫刻ならデッサン、
アスリートなら筋肉トレーニングや走りこみ。
いずれも基礎練習は、単純で楽しさを見出せないものですが、それなくしては成長できない大切なものです。
うまくアレンジメントできないという方は、
「基礎が十分ではないから」というのが理由の一つにあげられると思います。
これまで、訓練をしていないのですから、基礎がなくて当然です。
しかし、日々の暮らしの中で、私たちは美しいものに出会っています。
ファッションデザイン、写真、絵画、建築・・・。
日常使う食器にでさえ(それがたとえ安いものであったとしても)、
その中に美しさを見出すことができます。
私たちは美しいものに囲まれた生活をしているのですから、
少し訓練すれば、デザイン力に磨きをかけることができます。
教室では、「配置」「平面分割」「色」「デッサン」「三面図(物体を真上、真正面、真横から見た図)」など、
デザインの基礎体力をつくる独自のカリキュラムをご用意しています。
絵が上手でなくても、心配いりません。
楽しく、遊び感覚で学べる教材で、柔軟な感受性を磨いていけば、
いつの日か造形の本質がわかるようになり、
「いいアレンジメントが出来た」と思えるような、プリザーブドフラワーを作る楽しさに出会えます。