色や質感が単調になりがちのプリザーブドフラワーを表情豊かに変身させてくれるのが、異素材の羽やファー(毛皮)。
自然の花を加工しているというものの、どこか人工的な風貌のプリザーブドフラワーは、異素材との相性が抜群です。
プリザーブドフラワーの場合、異素材のものを大胆に使っても全く違和感がないので、見せ方を工夫して個性的なアレンジメントを楽しめます。
羽やファーなど柔らかく軽い印象のものは、アレンジメントにやさしい表情を作るだけでなく、その素材感からエレガントでリッチな印象を与えてくれます。
羽やファーを使う場合、ビーズや人工パールなどのキラキラした副素材を用いると、アレンジメントに輝きが加わり華かさが増します。
左:
淡いピンクのプリザーブドフラワーに羽を合わせた、軽やかでロマンティックなアレンジメントです。
ベースは、ガラス花器にシサル麻を詰め、その隙間にカラーパールを埋め込んだオリジナルで、花器とお花が一体となって、夢のある世界を作り上げています。
プリザーブドフラワーに含まれている薬剤(ワセリン)は、人工パールの表面に塗布された塗料に長時間接触すると、塗料を溶かせることがあります。
プリザーブドフラワーの性質だけでなく、アレンジメントに用いる素材の特性を見極めてアレンジすることも、制作上の技術の一つなのです。
右:
市販の花器に毛皮を巻いて冬支度したアレンジメントです。
よろこびの森では、思うようなイメージの花器がない場合、ちょっと手を加えてお気に入りのデザインを作っています。存在感があるファーだからこそたっぷり使うと、さらにゴージャスさが強調されます。
プリザーブドフラワーならではのブラウンのカーネーションと、オフホワイトのバラ。シンプルな花色合わせが、ファーの持つ温もり感を引き立たせています。