アレンジメントのイメージは、花器の色・形などのデザインが、全体に及ぼす影響が大きいと思います。
生花の場合、花材が豊富で、伸びた枝や茎を活かした伸び伸びとしたアレンジメントが出来るので、花が主体、花器はそれをサポートする道具としての使われ方が多いように感じます。
プリザーブドフラワーの場合、「限られた花材でいかに個性的に見せるか」ということを考えると、花器デザインの重要性が高くなってきます。
とは言うものの、お洒落で目新しいデザインのものが、世の中にゴロゴロある訳ではありません。よろこびの森では、花器にリボンを巻いたり、可愛いカタチの実ものをちょこんとくっ付けて、変哲もない花器を可愛らしく大変身させます。
左:
テラコッタの花器にラフィアを巻いて、ナンキンハゼの実とプリザーブドグリーンでおめかししたアレンジメントです。
パステルカラーのプリザーブドフラワーに、可愛いアートの実を入れたナチュラルなアレンジメントにぴったりです♪ 花器に葉をくっ付けられるのも、お水不要のプリザーブドフラワーならではですネ。
中央:
プリザーブドフラワーは、花首に針金をかけてアレンジします。茎のないプリザーブドフラワーの場合、ガラス花器を使うと針金が透けて見え、見栄え良くありません。プリザーブドフラワーをアレンジするもの者にとって、ガラス花器は、出来れば使いたくない資材です。
けれど、見えるというガラスの素質を逆手にとって、ガラスの中を見せてしまう手法で、苦手な花器もお洒落な花器に生まれ変わらせる事ができます。
写真のアレンジメントは、ガラスの中にコーヒー豆をぎっしり詰めています。真っ赤な花との組み合わせが、まさに大人の雰囲気。コーヒー豆の代わりに、キラキラ輝くビーズを入れても素敵ですね。
右:
シルクの布が巻かれた花器に、プリザーブドフラワーの側に飾ったリボンを巻いて、全体に統一感を持たせたアレンジメントです。
花器にリボンを巻く場合、リボンの素材感やデザイン、強いてはリボンの太さまでが大きく影響するので、花器のデザインに合うものを吟味しています。
写真のリボンは、単色のシンプルなものを使っていますが、2色のリボンの交差させたので、躍動感のある印象に仕上がっています。