プリザーブドフラワーは、水を与える必要がないことから、生花では表現しきれないデザインができるアーティスティックな花材です。
花材を加工して作品を仕上げる、クラフトの要素が大きいプリザーブドフラワーは、水なしでも長持ちするという最大の特徴を武器に、生花とは違うアレンジメントを楽しむことができます。
プリザーブドフラワーのアレンジメントのスタイルを大きく分けると、花器(ポット)にアレンジメントするもの、壁にかけるもの(リース)、花を束ねたもの(ブーケ)に分かれます。
リースやブーケは、お花そのものが全体の雰囲気を決めますが、花器を使ったアレンジメントは、花器そのものが、お花と同じぐらい全体の雰囲気に影響します。
花器の色合いによって花の色を決め、花器の形を見て花の配置やバランスを決めていくと、花器と花材のイメージがぴったり合うアレンジメントが誕生します。
人の印象は会って3秒で決まると言いますが、プリザーブドフラワーアレンジメントも、花器の印象がお花全体の印象を決めるほど、大切なファクターなのです。
例えば、カゴに入ったプリザーブドフラワーはカジュアルな雰囲気ですし、ゴールドの縁取りのあるような花器は、ゴージャスなイメージを与えます。
カジュアルな花器を使う場合、シックな色合いの代表である紫などは似合いませんが、ビタミンカラーの黄色やオレンジなどは、花器と花色がお互い良く影響しあって、とても魅力的なアレンジメントになります。
花器とプリザーブドフラワー花材の相性を上手くあわせていく楽しみ、それはアレンジメントを作る醍醐味の一つなのです。