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シンな美しさ

2010.07.08

昨日は、七夕でしたね。
3月3日とか、5月5日とか、10月10日とか、
日本人って、
同じ数字を合わせた日に、特別な思いを寄せる国民性なんだな~ 
って思います。
単なる数字に、何かの意味を持たせるなんて、
素敵な考えですよね!


さて、今日ご紹介するのは、バックブーケです。
市販のバックブーケ用の台もあるのですが、
よろこびの森では、台の部分から制作しています。


プリザーブドフラワー | シンな美しさ
▲ガーベラのバックブーケ

このバックブーケ、お花を挿すだけの簡単そうな作りですが、
実は、全体の重さのバランスを取るのが、
非常に難しいのです。
持ち手を付ける場所を重心からはずしてしまうと、
お花の面が傾いて、お辞儀をしたような状態になってしまいます。

ぱっと見て、バランスよく作るのって、
職人技級テクニックが必要だったりします。


そういえば、お茶を入れる急須。
急須も、バランスの取れている形のものは、
取っ手の部分を平坦な所に置くと、急須が「すくっ」と立つと言われています。
(重心がきちんと取れている証拠です。
 産地や陶芸家によって、考え方が異なる場合もあります。)

「重心」のあるモノは、
見かけだけじゃない、真というか、芯というか、
シンの美しさがあるんでしょうね。


さて、ちょっと横道に反れましたが、
よろこびの森 では、ブーケをお作りするとき、
仮組みをして、OKをいただいた後に、きちんとした形に組みなおします。

今回、仮組みの後に、お花の色を花嫁さんがちょっと悩まれたので、
別の色や花材を使った場合のデザイン案を画像処理でいくつか作って、
ご確認いただきました。

プリザーブドフラワー | シンな美しさ
▲ガーベラの色やバラの色を変えています。


お花の色や種類が一部違うだけで、イメージが変わるので、
いくつかのデザインをお見せして、その中から選んでいただけると、
「本当にご納得いただけたデザインを、お作りできる」
っていう満足感で、とてもうれしくなります。